難聴・めまい・耳鳴りは全身の病気が原因で起こることがある

難聴・めまい・耳鳴りは全身の病気が原因で起こることがあります。


◆糖尿病

末梢の血管障害や神経障害などが合併してくると、平衡感覚を維持するネットワークや聴覚のネットワークに障害をもたらし、めまいや耳鳴り、難聴を引き起こすことかあります。また、空腹などで血糖が下がりすぎると、ふらつきや立ちくらみが起こります。

◆不整脈

不整脈の発作が起こるときには心拍出量が低下し脳の血流量が減るために、めまいを起こすことがあります。

◆高血圧、低血圧、腎臓病など

めまいは血圧との関係も深いと考えられます。血圧の変動に伴って起こるめまいは、高血圧や低血圧がもたらす白律神経失調症状のひとつと考えるのが妥当です。高血圧の場合に注意しなければならないのは、急激な血圧の変動です。

いきんだり、急に冷たい空気に触れたりすると、フラッとすることかあります。また降圧薬が効き過ぎても、めまいを起こすことがあります。腎機能が低下しても全身に影響がおよび、めまいなどの症状が出ることがあります。

◆高脂血症、動脈硬化など

これらの病気は、めまいを起こす脳卒中や椎骨・脳底動脈循環不全症の誘因として気をつけなければなりません。

◆甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺の機能が低下すると、顔のむくみ、倦怠感、皮膚の乾燥、冷え性、声がれなどの症状が起こります。

それらとともにめまいや耳鳴りなどが起こることもあります。甲状腺機能低下症は、比較的女性に多い慢性甲状腺炎(橋本病)や甲状腺の腫瘍などで起こります。

最近の更新記事